謡本うたいぼんは和紙や絹糸を使った和綴わとの本です

謡本は能の舞台の中の一曲を「謡(うたい)」として部分的に抜き出した楽譜です。町人の間にお稽古事としての謡が流行ると同時に、印刷技術が広まり出した江戸時代初期から出版され続けています。

謡本は、和紙や絹糸など原材料の製造から、和綴じ製本の細かい技法まで、多くの職人さんたちの手で、支えられています。能が廃れると、謡本も売れなくなり、熟練の手仕事で支えてくださる職人さんの仕事も、立ち行かなくなります。これは、広く強く訴えたいと思います。

謡本と檜書店の歴史

能楽とともに生き、能楽を支える

檜書店 代表取締役 檜 常正 ©大井成義 / the能ドットコム

能楽師の方々が、演技を受け継いでいく事は大変重要です。それを支えるためにも能のファンを増やし、能を盛り上げることが必要だと思います。能楽という文化を継承する事は日本文化全体を足元からきちんと残していく取り組みになります。檜書店は、さまざまな局面で適切な書籍・商品・情報を届け、何とかその一助になりたいと、強く願っています。

檜書店の思い

能楽の楽しみ方をサポートします

能の楽しみ方は人それぞれです。初めて能の舞台を観てみたい方、お稽古を始めたい方、もっと深く能楽の知識を増やしたい方、それぞれのお役立てるように、おすすめの能楽の楽しみ方をご案内します。